2015年の振り返り記事にも少し書きましたが、1月7日付けで退職しました。 特に何ってわけじゃないが、記録しておく。
なんで
会社の閉鎖が決定したため。不満がなかったといえば嘘になるが、こういった状態にならなければ基本的にはずっと勤めるつもりだった。選択肢の極めて少ない田舎においては、最もフィットする会社の一つだったのではないかとも思ってる。
これまで
かれこれ10年弱、(名前をつけるならば)組み込みハードウェアエンジニアをやってきました。組み込みといっても幅広いが、自分の携わった開発は以下のような感じだった。
- MPUクロックは20Mhz〜400MHzくらい(一度だけ1GHzのCoretex-A9の案件があった)
- OSはベアメタル、iTRONで4:6くらい、稀にVxWorksってのもあった。MPUがMMUを搭載していることのほうが少なく、LInuxを載せる案件はあつかったことがない
- FPGAはCPLDとの間に位置するようなもの(LatticeのXO3とか新しいので言えばAlteraのMAX10くらい)でVerilogを用いて開発することがほとんど
- ソフトをやることもちょくちょくあり、iTRONのポーティングやベアメタルのアプリケーション、ハードウェアの検証ソフトなどはやった
- メカトロ(プリンタや札の搬送など)とそれ以外で5:5くらいの比率
- シーケンサーを使ってラダーを組み、評価装置やモックなど作ることもあった
やりたかったこと、やれなかったこと
- Linuxが載る案件をやりたかった
- その中でブートローダの移植、デバイスドライバの作成あたりの知識を蓄えたかった
- 大規模FPGA案件をやりたかった
- 流行りのFPGAによるハードウェアアクセラレーションなど
- アートワーク設計をやりたかった(回路図を引いた人が、基板の配線(アートワークという)をすることは稀で外部の業者に出すケースが多いと思う)
- 配線の指示は回路設計者が出すが、アートワークCADは使えないため、アートワークCADを使えるようになりたかった
- イーサネットやUSBなどミドルウェアを実装する知識を蓄えたかった
これから
フロントエンドエンジニアとしてリモートワークします。ただ、フロントエンドを主軸にサーバーサイド、インフラの知識、経験もどんどん蓄えたい。右往左往するかもしれないけど、なんとか喰らい付いていきたい。
あと上記のこれまでの組み込みの知識はできればアウトプットしていきたいとも思ってる。 一点はIoTブームでハードウェアを触るWEB屋さんの知識の足しになれば、というもので、もう一点は自分の備忘録としてだ。 こう思うのは、組み込みの(特にハードウェアの)ノウハウはその特性上、オープンになりにくく、かつ、IoTというとWEBができる人がハードウェアを触っているケースを良く目にするからだ。(正確には組み込み屋がIoT関連の情報をオープンにするケースが少ないため、このように映るのだろうけども。) どちらにせよ、微々たるものかもしれないがこの知識はなにかしらアウトプットしていきたい所存だ。
まとめ
がんばります。